ブログや自身の紹介

小谷周平。徳島原産のギタリスト♂。服役を終えて社会貢献のため日々精進中。難航してますがホリエモンに倣って、刑務所の雰囲気が分かる本を私小説スタイルでのんびりと執筆中。大学時代に培ったスキルでジャズっぽい演奏もやってます。SNSもマイペースにやってますのでよろしければフォロー下さい。

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今年一発目のライヴ!

3/10(土)@Whisper三軒茶屋
「春の香に誘われて」

ー小谷周平カルテットー
小谷周平Gt
藤本暁子Pf
溝辺隼巳Ba
小林 慎 Dr

<チャージ>¥3000円
(※事前予約の方はー500円の割引あり)

<スタート> 19:30〜

<予約受付>wildyouthster@gmail.com(小谷)
<WhisperのHP>http://whisper.co.jp/whisper/

イルカの命に「いただきます」

 僕は動物愛護主義者でも菜食主義者でもないので、日本人がイルカやクジラを取って食すことを批判する欧米を「うるせーな」と思っています。まあ賛否両論あることだと思いますが、やっぱり多文化主義を採用したいので、あんまり議論の余地はない所です。日本人でも詳しくは知らないと思ったので。

 

 イルカ漁業を行なっている和歌山県の公式見解を下に貼っておきます。僕も初めて目を通して驚きました。

太地町でのイルカ漁業に対する和歌山県の公式見解|和歌山県ホ-ムペ-ジ

治験

 お金を稼ぐ系のブログやツイッターユーザーなんかも比較的簡単に注目を集めている気がするので僕もそういうのを一つご紹介。僕が5年くらい不定期で参加しているのが薬の開発試験に協力して協力費を貰う治験。最高額としては2週間の入院で22万円くらいもらったことがあります、たしか。

 ただこれは、注射で何度も採血をするのはきつい、集団生活が苦手、1日でもそとに出られないのは嫌だ、という方には不向きです。ただし、比較的楽にお金になることは間違いないので紹介します。募集は基本男性ですが対象が女性のものもたまに見かけます。男性で35歳までというものが多いようなので、僕は次参加できたらそれが最後になるかなーという感じ。

 

僕が参加してきたクリニックのウェブURLがこちら↓

www.chi-ken.jp

 

ポリコレは正義か

 Facebookでのつぶやきを引用しつつ、所感を述べたい。ポリてティカリー・コレクトがPCなどと略表記されることは知っていたがポリコレなどという言葉を使う文化人もいたので驚いた。年末恒例のお笑い番組(小谷はあまり観てはいないが好き)で「黒塗り」が黒人差別だとちょっとニュースになったりしていたので、それを踏まえて勢いで考えを述べたものです。せっかくなんで貼っておこうかと。結局BBCなどでどのように報じられたかのかは見ていないのだけれど、やっぱり表現者として生きる者としては「あれもダメ、これもダメ」締め付けられるのは、いやはや何とも生き難い世である。

 

>ちょっと長めに考えをまとめておきます。小谷は自称アーティスト系ミュージシャン(忌野清志郎、ジョンレノン、hide、他)のつもりですので主張がうるさいと感じる方は早めにブロック設定wo!笑
 昔、留学時にドイツで親日系の友人に素朴にこんなことを尋ねられたことがあります。


「でも、絶滅に瀕した鯨を(まだ)捕っているだろう?」と。
 このとき、僕は何故把握していたのかちゃんとNeinと否定して、後で念のため確認しても絶滅危惧種捕鯨がその時点では行われていないことを確認しました。てゆーかシーシェパードがうるさい様に日本では食用にイルカも取ってます。ただ、上記の例のごとくマスメディアの報道は現状を誇張する感がある。少なくとも、報道後にイメージから間違った印象を持つということはある。でも小谷は世界の持つ日本のイメージは「いいもの」であって欲しいと思います。

 たとえば浜ちゃんが「こんなんほんまやっていけるの?」とスタッフに実は確認していたとする(知らんけど)。でもこういう報道のされ方しちゃうともうなーんも関係ないですもんね。白人のマスメディアによって日本はまだミンストレル・ショー(有色人種差別が合法時代のエンタメ)みたいなことやってるんだ、というイメージだけが拡散する。エディマーフィーは「まことに遺憾だ」とか何とか言うてるんでしょうか?お笑いなんてそもそも文化コードを必要とするもの。閉ざされた空間でしか通用しない。

 黒人が当たり前のようにはいない日本(黒人差別、奴隷制度と無縁の国)で、これが黒人を揶揄したり諷刺したりしたものでないことは難しく考えなくとも分かりそうだが。小谷が嫌悪するのは白人が時代や先進国を牽引しているかのごとく振る舞う傲慢さ。土足で入って来ている訳ではないにしろ、何かにつけてアジアは野蛮だ、感を出す。

ハンセン病患者を描いた「あん」

 最近観た映画で最もよかったのは何と言っても「あん」。河瀬直美という監督のことは実はあまり知らない上に、彼女の作品もこれが観賞した最初の作品でした。僕がこの映画で好きなのは樹木希林がつぶあんをじ〜っくりと作る様子をこれでもかというくらい丁寧に映している場面。日本で映画撮るならやっぱりこういう撮り方しないと、って言えるくらいの描写でした。撮影の舞台は東村山だったようで今度行ってみたいなと思いました。

 僕の地元にも被差別部落の問題はあったので、この作品で扱われた問題も他人事だとは思われなかった。日本のあまり知られていない黒い歴史にスポットを当てたあつ〜い社会派映画でした。

オーストラリアで起きた24年間にも渡る監禁事件

 去年観た映画で印象に残った作品ベスト3に入るのが「ルーム」(DVDでの鑑賞)ですが、下記URLでも紹介されているように脚本はオーストリアで実際に起こった衝撃的な事件に大きく影響を受けたようです。

filmaga.filmarks.com

下記URL、ウィキペディアによる詳細。ショッキング過ぎる。

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/フリッツル事件

 

所感と映画評など

 数日前に観た「ルーム」という映画がけっこう良かった。見ていてとても苦しく痛くもある作品だったが、内容がとにかく良かった。親子の絆の強さを見せつけられたような感じでした。詳しく書くとネタバレになってしまうのでそれは避けたいが、僕は鑑賞中「こんな女の子みたいな男の子をなぜ採用したんだ?」とずっと気になっていたのだが、最後まで見て「なんだ、演技力を買ったのか」と妙に納得。母親役も子役も半端ない演技で、それに加えてストーリーや演出が良すぎて胸に突き刺さった。

 

 さて、自分の近況としては、次のライヴまでには新しいギターを買ってそれを披露してやろうなどと企みつつ、そのくせ音楽活動というでっち上げの大義名分にかまけて、小説もブログもおざなりという状態。無駄にしてはいけないと思いつつ、時間は無情にも過ぎ去り、はや12月という感じでもはや焦りようもないという(笑)。ただそれでも、登山と同じで自分のペースで進むということは大事にできていると思う。羽生永世七冠の座右の銘も「少しずつ前へ進む」である(羽生さん、ほんとにおめでとう!)。小谷も、少しずつでも着実に前へと進んで行きたいと思います。しばらく先のスケジュールですが、次のライヴの告知で締めたいと思います。

 

  おやすみなさい。

 

3/10(土)@Whisper
「春の香に誘われて」

ー小谷カルテットー
小谷周平Gt
藤本暁子Pf
溝辺隼巳Ba
小林 慎 Dr

<チャージ>¥3000円
(※事前予約の方はー500円の割引あり!)

<スタート> 19:30〜

<予約受付>wildyouthster@gmail.com(小谷)
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雲取山山行記録。2017年12月13日。標高2017m。

 久々の更新で、久々のソロクライムしてきました。先月にやっちまおうと思っていた雲取山へチャレンジしてきました。3時起きで、吉祥寺4時半の始発に乗り、立川→青梅と乗り換えて7時前に奥多摩駅に到着。

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 奥多摩駅に着いたのは7時前で、7時発の始発バスを待ってる間に空がようやく白んできた感じです。まだ月がはっきり見えました。

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 奥多摩駅からは7時始発のバスに乗って鴨沢へ。途中奥多摩湖を拝めました。

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 鴨沢のバス停には7時40分くらいに到着。登山口少し登ったところで、ようやく陽が差し込んできました。ここまで吉祥寺出てすでに3時間。

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 鴨沢のバス停から、登山口まで3〜40分くらいで本来なら着くのですが、間違えて行き止まりの道行ってしまいちょっと迷子に。日帰り予定のペースより50分くらいビハインドのスタートとなってしまい、焦る。

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 道中、霜柱が珍しかったのでパシャり。

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 iPhone4sの画質が劣悪ですが、野生のトイレを使用しようとしたら、背後に野生の猿がいました。トイレ中じーっと見られてました笑

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 道中はずっとザ・山道という感じでした。いい感じの風景に見えると思いますが、絶対に日が暮れる前に降りようと考えながらペースを上げめに歩いてました。

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 途中で分岐路があり、ブナ坂の方は距離をかせぐトラヴァースになっているようだったので、距離短いルートを選んで七ツ岩山の山頂も経由しました。11時15分くらいだったと思います。

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 4時間も登るとさすがに視界も開けてきて、富士山が綺麗に見えました。

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 雲取山の山小屋。1700m超えた辺りからは雪がちらほらありました。

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 登頂の嬉しさも一頻り。記念撮影。後から山頂にきた男性の方に何枚か撮ってもらいました。その方とは下山時も似たようなペースになり、帰りのバスもまさかの2人だったので待ち合いでも少し喋りました。

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 結局登頂したのは12時45分くらいでした。登頂達成の余韻に浸るのも束の間、早速下山にかかりました。

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 ところで山頂で写真を撮ってくれた方は七ツ岩山で僕が追い抜いた人だったという事が後で判明するのですが、下山時には逆にこの方に抜かれ(トレランおばちゃんにも颯爽と抜かれた。その早さには度肝を抜かれた)、そのこともあって痛む足に鞭打ってペースを上げました。その甲斐あって15:58には間に合わなかったけれど、2人で16:38かな、そのバスに乗って帰ることができました(その次はなぜか18時しかないという)。

 下の写真はバス停で迎えてくれた猫。一緒にバスに乗った男性は下山時に鹿も見たそう。僕が鳥かな、と思ったガサガサは鹿だったよう。とにかく、大変なアドヴェンチャーでしたが色んなお土産もらえた素敵な山行でした。

 

 雲取山、ありがとう!

 

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産科医のコウノトリ先生

 『コウノドリ』は産科医視点から出産の現場を描く医療系マンガ。病気の治療が目的ではないので健康保険適用外であること、新生児医療の現場での未熟児の扱いなど、色々と医療だけでなく倫理や法律の問題にも触れた社会派な作品。しかも、このコウノトリ先生は、夜はベイビーというアーティスト名でブルーノートのステージにも立つジャズピアニストという設定。どんだけーと思いつつも、僕のような男が興味関心を示さなさそうな医療現場の側面を炙りだしてくれています。一読の価値あり。

 

 僕は普段、派遣ヘルパーとして介護を行なっているので新生児医療は無関心ではいられない問題。障害児の数は、確かここ10年くらいでおよそ1.5倍とずっと右肩上がり。気管切開をしているためたんの吸引が必要な「医療的ケア児」という、これまでにはなかった介護カテゴリーもあるくらい。他にもこのマンガでは、年間の中絶数はおよそ20万件でこれは出産の5件に1件の数なんだそう。小谷はカトリックみたく、「中絶絶対認めん」には断固反対なのですが、この日本の中絶数はなかなか難しいと思っている。僕の知り合いにも心病んで看護師辞めた子がいます。『コウノドリ』でも中絶が理由ではないが、やはり未熟児を救えなかった女医が「助けてあげられなくてごめん」と、その件を引きずり現場を離れるエピソードがあったりと非常にリアル。命を扱う現場では、命を扱うということはまさにその言葉通りの重さを持つ、そんなことを教えてくれるマンガです。

涙そうそう

 4連休最後の日に、執筆行いがてら録音録画も実行してみた。演奏は4分くらいですが、編集作業も含めると3時間(録音は1時間半くらい)かかったかな。ドイツに留学してたときに同じ大学から同じように交換留学していた女の子とドイツ人の友人二人のために演奏したのが懐かしくてこの曲を選んだという。前回のライヴではあまりうまく弾けなかったのでリテイク(このリテイクもラストが気が抜けているが)。まあ小谷にしては上出来。前作の「恋」(星野源)に引続く、小谷のソロギターシリーズ第二弾です。ご賞味ください。(ちなみに楽譜通り演奏しているので、自作のスコアにかじりついてますw)

 

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回想

 今日を含めて4連休だったのですが、ほとんど何もせず動画に漫画に、エロに将棋アプリと解放しっぱなしで、生命力ダダ漏れだったので、最終日くらいはと思い録音と小説の執筆に向かう。書きながら色々と思い出してくる。この間まで日常だったことがやはり異常だったことを認識するとともに、結構忘れてるもんだなと書きすすめるうちに思う。さてそんな小谷の私小説、今日書き上げた所からの引用なり〜。まあ、こんな感じで序章は刑務所の雰囲気を詳述ていきます。中盤から同衆同士の喧嘩あり、友人からの手紙で涙ありな展開に!乞うご期待!

 

 

「唱和の練習以外には、工場に来てから自分の席に着くまでにも「一週目!(少しの間を置いて)位置にーーー着けっ!」という合図に従ってから縦横決められた方向にそれぞれ後進して自分の席に着かなければならなかった。それから我々に与えられた工場で必要に応じて着用することになっている緑色の作業帽子の着脱の仕方、作業標準書と呼ばれる工場での作業マニュアルについての説明と毎朝黙読するときの姿勢、など一通りの説明が終わった。用務者は「お願いします!」と赤い帽子を取り、自席へ戻る許可を得て作業に戻って行った。考査期間が二週目のグループは我々新人が練習している間にも黙々と作業をしていた。ただゴと呼ばれているおっさんがやはり何度も席を立っていて、その度に八木が怒鳴っていた。 

 練習を終えた我々を八木が確認して、「一週目!  位置に着け!」の号令が飛んで来た。練習した通り「一週目!」でグーにした両手を腰につけ「位置に着け!」の合図で全員一斉に移動を開始した、と言いたいところだが何名かは明らかに号令に遅れていて二、三回やり直しをさせられた」

 

近況など

  最近は介護の仕事を週4くらいに減らせたので、ギターを弾いたり、執筆する時間ができたので、小説を再開したりとけっこう毎日充実していると思う。映画もかなり観ている。「博士と彼女のセオリー」、「スポットライト」、「キックアス・ジャスティスフォーエヴァー」、「静かなる叫び」などなど。レンタルDVDだけど、この中で1番良かったのは「スポットライト」である。

 

 「スポットライト」は、日刊紙のボストン・グローブの「スポットライト」と呼ばれる取材班が、ボストンのカトリック司祭などが、神父が小さな男の子たちに性的虐待を行なっているのを黙認したり、示談し闇に葬ったりしているのを組織的に行なっている事実の深層を暴くというストーリー。かな〜り熱い!し、濃厚です。何より、実話。オススメします。

 

 劇場では「三度目の殺人」を先週かな、観て来た。僕は裁判ものは「それでも僕はやってない」、「終の信託」、「11人の怒れる男」など社会派だし、かなり濃密なので好きな作品がいくつかある。この「三度目の殺人」もオススメできる良品であると断言する。物語は二度目の殺人である役所広司演じる殺人犯と、福山雅治演じる主人公の硬派な弁護士が出会うところから始まる。んで、先にオチというか内容をざっくり説明してしまうと、この役所広司演じる犯人は最後まで犯人かどうか判然としない。これがこの映画の見所で、実際の裁判でもほんとに裁かれたものが真犯人であるか、などということは本人にしか判らない。精神が定かでなければ、本人にすら判らない。そういった裁判というシステムそのものにメスをいれた、社会派な作品だった。

 

 マンガは、『さびしすぎてレズ風俗に行って来ましたレポ』に続き、永田カビの『1人交換日記』を購入、一読。併せて買ったのが卯月妙子の『人間仮免許中』で、二日くらいで読んだ。前者は、永田カビらしさが前作よりも豊かに表現されていたように思う。最後、頸動脈を切ったとかさらっと出すものの、大半は永田カビ自身の人間観や人生が独自の視点から描かれているのが興味深い一品。

 後者の『人間仮免許中』は顔面から飛び降り自殺を図り、顔がぐちゃぐちゃになった卯月妙子の半生を描いた自伝的マンガ。全身タトゥーというこの女の作品はカビのそれよりもかなりディープだ。が、著者はあとがきに「(ほかの作品と比べて)ぬるくなった」と書いているあたり、卯月妙子の壮絶なる人生、あるいは統合失調症との闘いの厳しさを感じさせる。少なくとも、新宿のストリップバーで首切り自殺を図るなど、他の人にはない伝説的エピソードが、この人には多すぎる。

 

 『人間仮免許中』では「希死念慮」という言葉が登場し、解説されている。これは小谷も取り憑かれていたやつだが、そんな痛々しい自殺行為は結局一度も行えず、一人真似ごとに興じいていたに過ぎなかった。まあそれを考えれば、二人の歩んだ人生と比べても、自分の人生のインパクトがいかに小さいか思い知らされた。

 

 最後に、先月9月30日に三茶で行ったライヴで唯一弾き語りの形式をとった曲について。ミスチルのカヴァーという小谷には珍しい選曲なので、そのリンクを紹介する。是非ともクリックして下さい。

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イミテーション・ゲーム

 最近、アランチューリングの半生と彼が当時解読不能と言われたドイツ軍の暗号機エニグマをどのように解読したのかを描いた「イミテーション・ゲーム」という、彼の論文がそのままタイトルになった映画を観た。これがとにかくよかった。オススメするので是非観て欲しい。内容の説明や映画の批評はここではしたくないのでとにかく観てくれ。

 

 さて、内容とは別に、アラン演じたカンバーバッチさんのコメントにいたく感動したのでウィキからそのまま引用します。

 

アラン・チューリングは、すべての人間がそうであるように、与えられて当然の愛を求めたがためだけに、彼を犯罪者呼ばわりした社会によって、訴追されたばかりか、ほぼ間違いなく人生を早く終えるよう促された。60年後、同じ政府が彼を恩赦する、「赦す」といった。これは嘆かわしいと私は思う。なぜなら、赦しを可能にしたのはチューリングではなく政府の行為であり、他の4万9000人の訴追された男性たちも同じ処遇を受けて当然だからだ」

——カンバーバッチ、英国の同性間性行為に関する法律によって有罪とされたゲイ男性たちの恩赦に賛同して

 

 Wikipediaによると訴追されたのは5万から7万とも言われているらしく、レズビアンがいたかどうかは定かではないが凄い数字である。

 

 チューリングチューリングテストチューリングマシンで知られているようにAI分野のパイオニア的存在ですね。ちなみに最近の対話型AIなら「自分にはココロが備わっていないような気がして、ひどく切ない気持ちになることがあります」くらいの事は余裕で申してきます。最初のチェスAIをプログラムしたのもアランさんらし。チェス、囲碁、ついには将棋界でも、もうプロはAIに勝てなさそうです。アメリカのどっかの州では再犯の可能性を計算し仮釈放を認めるのを判断するのにAIが実用段階に入っているとかで、じわじわと社会に浸透していくんでしょう。そのうちに、人工知能を備えた家政婦ロボット、介助ロボット、AI・carとか出てくるんすかね。いや、凄い分野を開拓してくれたもんです。

殺人者との生活とか

 私小説風小説は、結局序章書き上げたままで止まっているのだが、最近は借金返済の目処がほんの少しだけついたので、介護の仕事を減らして、音楽活動はそのままに執筆を再開しようとも目論んでいる。そこで、小説には盛り込まないであろう内容を少しだけここに記したいと思う。

 

 まず、刑務所での生活はやはり過酷である。それは何回めだからもう慣れたというような経験がものを言う世界では内容に思う。刑務所というと、アイヒマン実験とかについて語りたくもなる小谷だが、実際刑務官からのイジメで死亡した受刑者というのはいるらしい。中で聞いた話を手短に説明すると、その受刑者の死因は肛門に押し込まれたホースからの放水による内臓破裂だというのだ。日本での話である。気になるのであれば調べてみて欲しい。

 

 さて、そういった刑務官悪の視点から人間分析するのも面白い。けれどここでは、初めての刑務所生活で最初で最大の衝撃であった、22歳ベトナムの少年と過ごした2週間について少し話したい。その少年の罪状は強盗と殺人だった。本人が言うのだから間違いない、とは決め付けられないのが刑務所生活での常だが、彼の話には性犯罪者がそれを隠すためにつくような嘘はなかった。少なくとも、微塵も感じられなかった。本人曰く、ベトナム人同士の抗争で「相手は銃を持っていた。ヤらなければやられていた。だから敵の大将の首をナイフで掻っ切った」と。

 

 教訓工場で、刑務所のルールや諸動作を覚えるための2週間、僕は雑居と呼ばれる今日同室で5名の受刑者と2週間の共同生活を行った。片言の日本語をそれでもそれなりの速さで喋り、ほぼ聞き取れていたベトナム人のディンのその時の語り口調(正確には上記の言葉通りではなかったが)は、とても殺人を犯したというような事実を告げる口調では到底なかった。ただ、自慢げという訳でもなく、ある程度仕方のない正統性のあるもののようにも、その時は感じられた。周りで話を聞いていた者も、それをさほど異様な事であるかのように捉える空気などなかった。まあ、そういった空気はホリエモンの本を読んでも伝わるだろう。

 

 刑務所にも種別というものが多少なりともあって、僕がいた栃木の黒羽刑務所は「初犯刑務所」だったので、「殺人を犯した者」は外人しかいなかった(ヴェトナム人と中国人は工場には何人かいたし、みな刑期が長いからそれなりの役職に付いていた。)。日本国籍で殺人を犯した者は、「ロング」の府中とか千葉に行くらしい。詐欺や横領、痴漢や強姦、暴行に障害、窃盗、いろんな奴らがいた。嘘をつくやつもいたし、部屋の中で殴り合いの喧嘩が始まったこともあった。僕自身も喧嘩をして工場を別のところに飛ばされたりした。

 思い出してみても異様な世界だった。出所して初めてこういう風にブログに書いているが、不満しかなかったあんな生活の中で、友人たちと文通できたのは本当に心の支えになった。年末は、喧嘩調査の為、テレビのない処遇棟にぶち込まれていたので、観れるはずだった紅白歌合戦も見れなかった。ひたすら羽生さんの将棋本を読み耽っていた。

 

 しんど過ぎる、自由が極限まで制限された過酷な生活だったが、思い出してみると楽しいこともあったなと思う。運動会ではオヤジ(通称。工場長のこと)初め工場の者みんなが一丸となるし、ソフトボール大会は漫画ルーキーズの世界とそれほど違わない。悪たちが野球に夢中になるのだ。僕も参加して、活躍し、みんなから褒められたのはほんとに嬉しかった。

 

 ただまあ、でもじゃあ戻りたいかと訊かれると、もう二度と戻りたくはないけれど、思い出やネタとしては十分すぎる土産話だなと思う。ああ、もうこんな時間だよ。起きてるのが見つかったら処遇棟に連行される。寝よ寝よ(笑)。

おやすみなさい。