新年

去年を思い出す。

処遇棟で過ごしていた。年末、特別にみんなが24:15、紅白の終了までテレビの視聴が許可されている特別な元旦に、することがないので将棋の本を熱心に読んでいたと思う。ケンカなどしちゃいかんね。

 

さて、今年も色んなことがあった。失ったものや手にしたものをそれぞれ秤にかけてみても、その大きさ重さが分かり判りづらいけど、確かなことは僕の帰りを受け入れてくれる人が存外多かったということ。仕合わせです。

 

さっき三鷹にある千代乃湯でお湯を楽しんでいると、腕も脚もけっこうでかいもんもんを入れたおっちゃんが入って来た。いやいや、こんな大衆浴場はどう考えても彫りもんしてるのアウトでしょう、受付をスルーしてきたんだろうか、と思いつつ観察。まあ僕は慣れているし、案外周りの人、子供も含めてジロジロ見てる風もなく(ま、ジロジロ見てはいけませんね)おっちゃんは溶け込んでました。460円の施設利用料なのに浴場は都内にしては広くて、露天風呂にあったつぼ湯にもどっぷり浸からせていただきました。

 

さて、去年は執筆活動にチャレンジし始めたものの、このブログも含めて相変わらずの小谷はのんびりとマイペースです。今年の抱負とか去年一年を振り返ってとか色々感慨深い想いもありますが、一つよかったなと思うのは僕のことをずっと心配してくれていた友人たちが資金援助をしてくれたり、家に泊めてくれたり、部屋を借りることができたらご飯を作りに来てくれたり、イベントに誘ってくれたり、そういったまごころがあたたかかったことですね。ありきたりな言葉だけど彼らとの友情、関係を今年も大事にするだけだな、という感じです。でも、その関係自体は全く陳腐なものではあり得ない。こんなかけがえのないもの、そういうものはそうそうそこら辺には落ちていない。

 

 

えがたきは

とものささえとまごころかな

 

 

僕が一年間弱施設にいた時、受け取った手紙の総数は実に20を超えた。周りには妻や娘息子がいる者も少なくなかったが、受け取った手紙の数は他の誰にも負けなかった。みんなの信頼を裏切らないよう、さらなる期待にこれからも応えていけるよう、これからも精進して生きたいと思う。

 

本年も、不肖小谷をどうぞよろしくお願いします。