小谷周平の七転八倒人生  〜社会復活編〜

自分の生き様を赤裸々に綴ります。

剱岳山行

 去年の夏は資金不足もあって(まあ単に出所したてだった)遠出することはできず、奥多摩を散策しただけだった。それはそれで楽しかったが、この夏は立山連峰を代表する剱岳を満喫してきた。登山を終えた後には、みくりが池温泉にゆっくりつかることもできたし、素敵な夏の思い出がになった。出会いもあったし、登山自体もスリリングなルートで、手強くはあれどもやりがいのある登攀だった。

 

事前の調べで見つけたブログを、参考しようとしたのはそもそも見当違いだった。と言うより、参考にならない山行記録だった。剱岳を片道5時間、往復5時間で走破して夕方5時の室堂からのバスで日帰り山行という、そのずば抜けた行程は並みの体力、脚力ではこなせないものだ、と登り終えてから実感した。その

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kamode.exblog.jp

 

 もともと僕が宿泊を予定していた剣山荘までは、室堂から3時間ちょいで着くことができた。そして次の日の朝、(スマホの充電が切れていたので寝過ごしたが)5時前に出立し剱岳山頂に到達できたのが、たしか8時10分。片道3時間20分はかかったと思われる。室堂からの宿泊なしで登っていたとしたら、7時間はかかったはずで、そこから下山することを考えると、体力的にも剣山荘に戻るのが精一杯だっただろう。先のブログで、日帰り行程のタイムを詳述していた方の健脚ぶりはさすがなものである。普通に「山が好きでよく登りに行ってます」程度のやつでは、往復10時間は到底無理だと断言できる。

 

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(写真は晴れ間の見えた登頂後に劔を撮ったもの。切れているが左に山小屋があって、そこから右肩上がりのルートで山頂を目指す) 

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(こちらも登頂・下山後の写真。1日前にここの夕食の席で知り合った、京都から来ていた老夫婦に撮ってもらった)

 

  さて、剣山荘から剱岳までのアプローチは距離こそ短いものの、とにかく岩場、鎖場をよじ登るのが大変だった。その状況を説明する前に、小谷は登山こそ好きなものの、高所恐怖症である。はっきり言って何度も足がすくんだし、周りに人がいなかったら逆に登頂を諦めたであろう鎖場もあった。何より、未明に出立しヘッドライトの明かりだけで岩場を登っていた奴らの気が知れない。まあ、危険を省みるのも登山の醍醐味かも知れないし、ただ渋滞を避けたかった意味もあるのかな。

 

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(こちら下は何もないので滑落したらそれまで。正直諦めようと一瞬思った。)

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(こちらは下山ルート。写っている以上に、直下降。)

 

 こんな岩場を経験したのは初めて。愛媛の石鎚山も、長野の槍ヶ岳も山頂付近にだけ足場の怖いところがおまけのようにちょっとあるだけ。劔では、山頂までの片道3時間のコースの半分近くが岩場(だって水平距離としては確か1.5kmくらいしかない)。で、その間にも落ちたら死ぬなと思われる場所が3〜4箇所はあったように思う。本当にこえぇと思って竦んだし、かなり腰が引けていた状態で岩場に挑んでいたように思う。怖かったし、脚もかなり疲れたが怪我もなく無事登頂できたのは何よりだった。

 

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(山行あるある。「登頂までは霧や雨で、下山途中から晴れる」という。小谷は最初挑んだ富士山でもそうだった)

 

 登山は何も登頂だけが目的で行っているのではない。例えば下山時は、岐阜から来ていた冬もやるという強者の方とペースが合ったので、一緒に降りた。帰りに汗を流そうと、当初からの目的だったみくりが池温泉で、オーストラリア人とイギリスやオーストラリア、ミサイル発射もあったので北朝鮮など色々、政治的なことについて湯船に浸かったまま話をした。こういった一期一会も旅の醍醐味。そして綺麗な景色と。

 さあ、来年の夏はどこの山に登りに行こうかね。

 

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