平和の希求 〜 March for our lives 〜

 引き続き『華氏119』のテーマについて書きたいと思います。

 えーっと、トランプの映画はシッコは普通ですが、それ以外はボーリングフォーコロバイン以降の作品は全部見た方がいいと思います。中東や東南アジアまだまだ深刻な状況の国はたくさんありますが、世界的にも産業大国であるアメリカで、何が起きているのかを知るための、こんなに良質なドキュメンタリーはないと思います。

 ざっくり内容を説明すると、フリントで起きた汚水問題は政治家が意図的に、経費削減のために市民の生活水を、湖のものからドブ川に切り替えて多数の被害者出た、という話が1つ。しかし、ジェネラルモーターズだけには、やはり湖からの水を提供し直していて、これを上層部はしっかりと把握していたにも関わらず、下には子供たちの体内から検出された鉛の量を改竄するように圧力をかけていたと。で、これの被害に合ったのは貧困層の黒人たちだったりする訳です。これは、ですね、、、。

 軽めに見ても計画的な大量殺人だと思います。ほんでもって、急遽現れた期待の星、バラク・オバマも会見にかけつけたかと思うと、用意されたコップの水に口をつけて飲むふりをするという道化ぶり。

  そもそも、アメリカに従い続ける日本に警笛を鳴らしてくれているのは、マイケル・ムーアだけではなくて、スノーデンもその1人。オバマは黒人最初の大統領としてイメージいいかも知れませんが、スノーデンを引っ捕らえろ、と躍起になっていたのもオバマですよね。

 

 話は戻って、記者会見で「水はさほど人体に影響はない」とコメントしたオバマに民衆はがっかりというエピソードが紹介されていました。あとは、予備選でヒラリー布陣がどんだけチートしたとか、トランプが自分の娘とセックスしたがっているとか、クソみたいな話がてんこ盛りです。

  ただし、この映画で真に重要なのは、ウッドストックの精神よろしく、声を上げる若い人たちが今アメリカには現れていて、それが大きなストリームになっているということ。その1つが「March for our lives」。これは僕も知らなかったんですけど、昨日シェアしたエマ・ゴンザレスさんのスピーチみなさんも是非シェアしてあげてください。(このスピーチ、その内容にもかかわらず再生数少な過ぎ)

 

 僕は、中学時代にバンド仲間が水難事故で亡くなってるんですけど、それだって結構辛かった。でも、その死因が銃乱射事件だったら、やっぱりやりきれないと思います。

皆さんにも、この映画是非観てもらいたいです。

 そして、哲学や思想や理念の大切さを訴えたいです。僕は明日も世界が少しでも平和であるために、自分にできることはやりたいな、そう思わせてくれる映画でした。てゆーか、マイケル・ムーアかっこいいよ。