映画『Green Book』

台風19号を尻目に、僕は自分の部屋で映画を観てました。作品のタイトルは『Green Book』。めっちゃいい映画でしたね。僕はこの単語知らなかったですが、当時の黒人専用(colored)ホテル・モーテルなどが載っている本のことなんですね。初の南部ツアーに出るドンには、黒人専用のトイレ、黒人禁止のレストランなど障壁だらけ。黒人音楽という側面では、ナット・キング・コールが最初に白人の前で歌ったときに、ある集団に袋叩きにされたというエピソードが紹介されてて、興味深かった。

物語の流れや雰囲気を観ていて、最近見た『レインマン』を思い出しました。ロード・ムービーであり、お互いに他者でしかなかった者同士が少しずつ心を通わせるという物語。何とも美しい。

最近のハリウッドはCGばかりで表情がなく、物語と言えば世界の終わりが彼の手にみたいな神話じみたものばかり。でも、グリーン・ブックのような人間くさいハリウッド映画がこたには1番好きです。『暴力は敗北だ。威厳(dignity)こそが勝利を導くんだ』(確かそんな発言だった)といったメッセージもジーンときました。皆さんも是非見てみて下さい。ちなみに、ヴィゴは指輪物語アラゴルン王子の影は全くなく、太ったチンピラみたいなおっさん役でした笑。音楽は、個人的にはHappy talkが印象に残りましたが、ドン・シャーリーの音源もまたゆっくり聴いてみようと思います。