所感

 マンガやお笑いっていいな、すげぇなと思う。実際には存在しない絵や設定を使って僕らにエネルギーを与えてくれる。アーティストやねぇ。

 映画も然り。最近、映画『湯を沸かすほどの熱い愛』を見返した。最初のガン告知の場面が1番泣けた。

 クイーンの映画『ボヘミアン・ラプソディー』でも思ったけど、「死の宣告」は究極のカタルシスだと。つまり、自分の身代わりに登場人物が不遇の死を遂げてくれることで、自分の惰性的生き方が贖われているように感じるのです。

 それでも自分だけは理不尽な死に方をしたくない。僕が作品を見て流す涙は大体そういった偽善的な涙だと思います。

 

 でも本当に良い作品に出会うと、申し訳ない気持ちや罪悪感よりも、ただただ涙が溢れるという状態になります。

 まあ、しかしそこで結局「どうして人にはこういった魂の浄化作用が必要なのか」という根本的な疑問に立ち返る訳です。

 ちなみに、今調べたらカタルシスには排泄という意味(原義)もあるそうな。まあ、とりあえず明日死んでも後悔はしたくない、ってことで。おやすみなさい。