気になる、表現の自由

たとえば「ヒトラー万歳」などと熱心な方がいたとしてもそれは自由なのでいいと思うのです。ただ、「写真燃やして作品になるなら、ヘイトスピーチや差別主義も表現の自由じゃん」というのは理屈にすらなっていない。
政治的な批判を作品でするのと、差別主義や排外主義を支持するのが同じレヴェルだと捉えている輩さんがどうもいらっしゃる。「お前ら日本から出て行け」みたいなメッセージをふんだんに盛り込んだ作品があったとして、それはもうただのプロパガンダですやんね。それがどんなに説得力のある手法で表現されていたとしても、いつまでも残る作品として評価される訳ないです。

今のアメリカなんか「アメリカンヒストリーX」で描かれていた状況よりも、酷いですよね。日本も今プチファシズムみたいになってんのかな、って思います。

昨日かな、台湾人の元日本兵(もうおじいちゃん)が夕方のニュース番組で特集されてました(3名、すでに台湾に帰国された方々)。1人の方が印象的で、それが今現在のことなのか、当時のことなのか分からなかったですが「夜中に目が覚めて、ふと涙がこぼれてくるんです。これが一体なんのためなのかと」という何とも言えないことを仰ってました。それも涙ぐみながら。もう95にもなって、病院に入院しちゃって、そういう状況でも、決して忘れられない記憶として刻まれているということが痛ましいほどに伝わってきました。

少なくとも僕の信じる表現芸術っていうのは、戦争のような悲惨な出来事が二度と起こらないようにするためのベクトル、方向性を持っているものだと信じています。平和の志向。ヘイトって結局「憎しみ」でしょ。そんなものがずっと支持されるなんてのはたまったもんじゃない。

 

今日の出来事。

「この信号夜10時以降押しボタン式なんすよ」通りすがりの若者が待ちぼうけている僕にさりげなく教えてくれた。もう3年間行き来している近所の横断歩道、信号機の事実よりもその青年の後ろ姿が新鮮でした。

 

今日携帯を見ていて、目に留まったツイート。日本に遊びに来ている友人を案内していたら、2人の男に止められて「お前ら韓国人か?日本から消えろ」と言われた、というのである。その韓国人の友人は日本語を理解できてなかったので・・・というようなツイート内容でした。

 

あなたはどっちの日本を信じたいですか?